画像の出典: https://t10.baidu.com/it/u=3045961866,3225824374&fm=173&s=DA28BE475D537FCE5A5657730300D07A&w=640&h=422&img.JPEG
呉地の民謡や民話は総称して「呉歌」と呼ばれ、呉文化の重要な一部を成しています。呉歌は江蘇省東南部で発祥し、濃厚な民族性と地域性を持つ民間文学・芸術であり、その歴史は3200年以上にわたります。呉歌は「歌」と「謡」に分かれ、その内容には恋歌や労働歌、時事歌などが含まれます。また、音楽形式に基づいて、呉歌は命啸、呉声など六つの種類に分けられます。
江南地方独特の民謡形式である田山歌も呉歌の一種で、主に上海市青浦区の練塘、趙巷、金沢、商榻の四つの郊外地域、さらに江蘇省の呉江、呉県、浙江省の嘉善、嘉興などの隣接地域に集中しています。
上海田山歌は、農民が田植えや稲の手入れをする際に歌われるもので、一人が先導して歌い、それに続いて他の人々が順に歌う形式です。「吆卖山歌」「落秧歌」「大頭山歌」とも呼ばれます。上海田山歌の旋律は高く響き渡り、自由な抑揚を持ち、豊富なビブラートと多声部の形態が特徴です。歌詞の内容は主に地元民の現実生活に基づいており、労働、生活、思想、恋愛などを表現しています。これらの歌は、上海とその周辺の稲作地域における社会生活や風俗民情を観察する上で重要な資料となっています。
無錫の東梅里一帯およびその周辺地域も呉歌が広く伝わる地域の一つです。明清民国時代以来、無錫県の東亭、査橋、安鎮一帯では呉歌の歌唱が最も盛んで、よく山歌対決のイベントが行われていました。改革開放後、錫山区の呉歌研究者や愛好者は調査を通じて、多くの短編・中編呉歌や十数編の長編叙事呉歌を収集・整理し、出版(発表)しました。その中には『小青青』『薛六郎』『陳瓦爿』『金不換』があり、特に長編叙事歌『沈七哥』は、発表後、国内外で強い反響を呼びました。
呉歌は江南地方の庶民の生活史を生き生きと記録したものであり、非常に貴重な民間文化遺産です。今日、生産力の飛躍的発展と生産関係の変革により、呉歌の伝承者である歌手群の数が急激に減少しており、呉歌の保護は今や喫緊の課題となっています。